児童相談所で養子縁組里親になるには、研修を受けないといけません。
養子縁組里親になるにはどうしたらいい?登録されるまでの期間って長い?
登録されるまでの期間は最短で6ヶ月はかかりますので、すぐは登録できません。
研修も登録される夫婦揃っていく必要があります。
全部の日程に参加できないと次回の研修に参加することになるので、登録されるのが遅くなってしまいます。
初めまして、あめりです。
児童相談所経由で生後10日の子供をお迎えして特別養子縁組をしました。
私の体験談も混ぜつつ、里親登録の流れを説明したいと思います。
- 里親研修は年に2回
- 研修が始まる前に面談や家庭訪問がある
- 講義形式の研修と養護施設で子供と接する実習を受講
- 全日程に夫婦揃って受講しなくてはいけない
〜特別養子縁組体験談をnoteに書きました〜
身バレなどが怖いので申し訳ありませんが、有料記事とさせていただきます。
もし特別養子縁組を検討している方がいたら手に取っていただけたらと思います。
\有料ノートはこちら/
養子縁組里親になるには〜登録されるまでの流れ〜
養子縁組里親に登録されるまでの流れを紹介します。
登録されるまで私達は約8ヶ月かかりました。
里親登録されるまでの時間がかかるため、民間団体と両方で登録されている方も多いです。
児童相談所に里親希望の連絡をします。
全国相談所一覧はこちら
児童相談所虐待専用ダイアル189にかけると管轄の児童相談所につながります
どうして里親になりたいのかなどの面談があります。(体験談に追記)
面接後に書類を渡されて書いて提出するように指示されました。
面談は夫婦揃ってきてくださいと言われますので、お仕事の都合をつけていきましょう
子供の成育に適した家か調査する家庭訪問があります。
家の部屋を全部見ていきますので、知らないとびっくりするかもしれません。
その後、夫婦それぞれの育ってきた環境、今の生活、私達の家族(両親や兄弟など)についてを聞かれました。
里親登録研修が3回あります。
基礎研修1回、登録前研修2回。
里親制度の概要や保護された子供たちの背景、児童福祉論や心理などを学びます。
実際に児童養護施設に行き実習をします。
基礎研修が終わった後の1回、登録前研修後に2回。
実際に子供と遊んだりするので楽しいです!
その後、市から里親登録認定証が届き里親登録が完了します。
里親研修は年2回実施(管轄する児相により異なる)
私の地域では、年に2回の里親登録研修が実施されていました。
この里親登録研修が始まる前までに、家庭訪問まで終わってないと私の地域では次の研修になってしまうということでした。
実際私たちは7月に相談に行き、10月の研修が始まる前までに里親研修を受ける前までの手続きを完了させました。
研修は全部参加が必須なので、行けないと次回の研修(半年後)からの参加となります。
全部参加必須なのが、登録されるまで時間がかかる原因の1つでもあります
夫婦揃って参加しなくては行けない
里親登録するための面談や研修、実習など全て夫婦揃って出なくては行けません。
研修や実習は私の地域の場合土日に行われていましたが、地域ごとに異なるため平日開催の地域もあると思います。
仕事を休んで出席するかもしれないということを頭に入れておきましょう。
養子縁組里親研修の体験談
私達夫婦の場合、地域で児童相談所主催の里親の説明会が開催されていました。
まず説明会に参加しようと参加申し込み。(説明会は私だけで参加しました)
説明会では
里親の種類と里親の登録の仕方を簡単に説明
ベテラン里親さんの経験談
説明会に参加する前まで、養育里親という里親さんの存在を知りませんでした。
養育里親さんとは、養子縁組をせずに児童を預かり養育する里親さんのことです
里親制度についても、知らないのことが多かったので勉強になりました。
中でも有益だったのは、ベテラン養育里親さん(経験10年位)のお話!
最初にお話があった子供とのお話や急に依頼があるということなどのお話を聞きました。
実際に里親を経験されている方のお話はとても参考になりますので、説明会があったら参加することをお勧めします!
その後、児童相談所に連絡をして夫婦揃って面談をしました。
面談と家庭訪問
面談では
- 養子縁組里親になぜ登録したいと思ったか
- 養育里親も同時に登録できるが、養子縁組里親だけの登録でいいのか
- 私達の親族の承諾を得ているか
上記のことを主に聞かれました。
国の政策で、現在児童養護施設ではなく里親さんの家で育て家族で生活する子供を増やしていくことを目標にしています。
ですので、養育里親さんの登録も勧められたのですが…
私たちは引っ越す可能性もあるため養子縁組里親のみで登録することに。
親族の承諾を得てないと、後々トラブルになったりすることもあるため必ず承諾をもらって欲しいとお話がありました。
承諾を得ず里親になると親族関係でトラブルになることもあるそうです…
その後家庭訪問があり、児童相談所の方が家の中を隅々まで見にきます。
子供の成育に十分な環境なのか?ということが目的です。
掃除しておいてよかったと思いました!
後は夫婦それぞれに小さい頃はどんな子供だった?などの現在に至るまでの過程など聞かれます。
父と母はどんな人?など家族のことなどもお話しするので1時間位お話ししたりしました。
家庭訪問後に研修の案内が来て研修がいよいよ開始
研修
基礎の研修1回をまず受講します。
内容は里親制度の概要について。
里親制度の意義、里親の種類、登録までの流れ、委託状況、里親支援についてなどの説明がありました。
保護を要する子供の講義もあるのですが…
実際に虐待された子供の写真を見たり、どういう状況で保護したなどの話を聞くんですよね。
虐待は本当に身近にあると再認識し、色々な私達の中ではあり得ない状況下の元生活している子供がいるんだと痛感しました。
そして地域における子育て支援サービスについての講義。
自分が慣れない育児で疲れてしまってもリフレッシュできる制度があるということを知り安心しました。
その後、一回実習を終えまた里親登録前の研修が2回あります。
そこでは児童福祉論や発達心理学、小児医学など、里親として必要な知識を学びます。
一回丸1日講義がありましたが、学校の授業のようで結構大変です…
現役の里親さんが来てさり、実際の体験談や里親会のお話などをしてくださいました。
体験談はとても参考になりました。
最初は、試し行動などをすることが多いなど知らないことがたくさん!
実習
私たちは同じ児童養護施設に3回いきました。
基礎研修後の実習は施設の見学や説明で終わりました。
登録前研修後の2回の実習は1日子供達と遊びます!
全員一度に行った研修とは違い、2-3組の夫婦でグループとなり日程を分けて行われました
私たちは小学校就学前の子と庭で遊んだり、小学生の子と一緒に体育館で遊んだり施設から車で大きな公園に行って遊んだりしました。
コロナの影響で、いつもより子供と触れ合う時間は少なめだったみたいです
小学生の子たちは本当に元気が良くて、翌日筋肉痛に…
公園で川遊びをしたりしていて本当に活発でした。
小さい子たちは一緒に砂場遊びしたり、ボール遊びをしたりしてました。
そこで仲良くなった子に、その子が気に入っている石をプレゼントに頂いたので我が家に飾ってあります。
通常なら一緒にご飯を食べることになっていたそうですが、コロナで中止に。
子供と触れ合う機会があまりなかったのでとても楽しかったです!
小さい子たちに次はいつ来る?って聞かれて悲しくなってしまいました…
児童養護施設にいる子供たちに接したことによって、いまだにあの子たち元気にしてるかなと気になってしまう自分がいます。
その後晴れて里親登録され、認定証をいただきます。
里親登録は5年間。
その間に委託がない場合は、研修を受けて更新をするそうです。
養子縁組里親になるには時間がかかる
児童相談所経由で、養子縁組里親になるには今回説明したように時間がかかります。
ですので、お金はかかりますが早く特別養子縁組をしたいという方は養子縁組里親登録はせず民間団体で登録する方法もあります。
私達夫婦は民間団体でも里親登録を考えていましたが、その団体で養子縁組里親登録が必須でした。
時間はかかりますが、研修も手厚く行ってくださるので児童相談所で里親になってくださる人が一人でも増えてくださるといいなと思っています。